健康のバロメーターをセルフチェック!! Vol.2 舌と爪を観察しよう

今回は、舌と爪を観察することでわかる健康状態についてご紹介いたします。


         
 
舌は健康のバロメータ
舌の色や、舌の表面についている「舌苔(ぜったい)」は、健康状態を反映しています。舌苔とは、舌に付着している汚れのことで、細菌や唾液の成分、食べかすなどの集合体です。

健康な人の舌にも付着していますが、いつもより量が多い、色がいつもとちがうというのは不調を表しているサインの可能性もあります。歯磨きのついでに鏡でチェックしてみましょう。

 
●舌の色
黒ずんでいるのは血行不良ぎみです。赤っぽいのは、風邪で熱が出ているときや、ほてったり、のぼせやすい人に多く、白っぽいのは栄養不足や冷え性の人に多いです。また、舌の裏側の血管を見ると、血液の流れが良いか悪いかを見ることができます。血流が良いと舌の裏に静脈がうっすらと紫色に2本見えます。
一方、血流が悪いと、静脈がくっきりと太く盛り上がっているように見えます。このような状態では、血液がドロドロしているため、体全体に血液が行きわたらず、栄養分や酸素が細胞に届けられません。疲れが取れない、だるい、冷え性、肌荒れなどを引き起こす原因にもなります。高血圧や動脈硬化、心疾患などの重い病気が隠れていることもあるので、注意しましょう。
●舌苔(ぜったい)の量が多い
口呼吸をしていると、口内の汚れが乾燥して舌苔がつきやすくなります。寝ている間に気づかずに、口を開けている可能性があります。また、唾液の分泌量が少ない場合にも舌苔の量を増やします。ストレスによる自律神経の乱れや糖尿病などによって唾液が減少しますので、注意が必要です。
唾液には、虫歯や歯周病、歯の着色予防のほかに、消化液としての役割もあります。唾液の量が少ない人は、胃腸に負担がかかっている場合もありますので、食事は良く噛んで食べるように心掛けましょう。
●胃腸が弱っている
胃腸が弱っていると、白い舌苔が多くなります。舌の表面には、舌乳頭というざらざらした絨毯のような突起があります。胃腸が弱るとこの突起が通常よりも伸びてしまい、舌苔がこびりつきやすくなります。
●歯形が残っている
舌の両側面がギザギザしているのは、水分がたまっていてむくんでいるため、歯形が残ってしまっている状態です。塩分を控えたり、カリウムが豊富な野菜を食べたり、運動したりしてむくみを解消しましょう。
 

 
爪は健康のバロメータ
爪は体の一番末端にあるため、血流状態や栄養状態などが反映されやすい部分です。健康な爪は、血液の色がピンク色に見え、なめらかで艶があります。

 
●爪の色が悪い
白くて血色が悪い爪は、貧血により血液が十分に指先まで運ばれていない状態です。白く濁っている爪は、肝臓の病気や、糖尿病で血糖のコントロールが悪い状態の人にも見られます。また、爪に白い帯状のものがあると腎臓の疾患など、大きな病気が隠れていることもあります。緑膿菌に感染すると爪が緑になってしまうことがあり、グリーンネイルと呼ばれています。特に、マニキュアや付け爪などをしていると、爪とネイルの間に隙間ができて、そこに菌が入り込み繁殖してしまうので、注意しましょう。
●表面に縦ジワが入っている
乾燥や加齢によることが多いです。ハンドクリームなどを用いて乾燥を対策しましょう。
●表面がくぼんでいる
鉄分不足によって、スプーンのようにへこんだ爪になります。血中のヘモグロビンが低下して、酸素濃度が薄くなっている状態です。日頃の食生活で鉄分を摂取しましょう。
●丸く盛り上がっている
爪だけでなく、指先も同様に太鼓のばちのように丸く盛り上がっている状態は、爪に酸素が行きわたらないために起こります。肺がんや肺気腫などの呼吸器系の病気が隠れている可能性もあるので注意しましょう。

睡眠不足とブルーライト

朝起きてからだるさを感じることはありませんか?もしかすると、よく眠れていないのかもしれません。

現代人の睡眠の質に大きく関わってくるのが、スマートフォンなどの画面から発せられる「ブルーライト」です。目に良くないというイメージを持っている方は多いと思いますが、今回はブルーライトが睡眠に与える影響をご紹介します。


          
 
ブルーライトとは?
ブルーライトとは、スマートフォンをはじめ、パソコンやテレビ、ゲーム機器などのデジタル機器の画面から発せられる青色光です。人間の目で見える光を可視光線と呼び、その波長はおよそ380~780nmです。可視光線より波長が短くなると紫外線、可視光線より波長が長くなると赤外線と呼ばれ、それぞれ人間の目には見えない光です。
ブルーライトは紫外線に近く、およそ380~495nmの波長のため、人間の目で見える光の中では最も波長が短く強いエネルギーを発します。

近年、LEDが普及したことにより、様々なデジタル機器が照明などからブルーライトを浴びる時間が長くなっています。LEDといえば白色の光に見えますが、青色と黄色をかけあわせて白く見えているのです。液晶画面にはLEDが欠かせませんから、スマートフォンやテレビの画面を見ることの多い生活では、ブルーライトを日常的に浴びている生活になります。

特に、強い光を発していて、寝る直前まで使用しがちなスマートフォンは、ブルーライトの影響を受けやすいといえるでしょう。

 
ブルーライトが睡眠に与える影響とは?!
ブルーライトは、太陽の光にも含まれています。昼間に太陽の光を浴びたり、スマートフォンを少し使用した程度では、特に問題ありません。しかし、長時間にわたり画面を見ていると必要以上にブルーライトを浴びてしまいます。

特に、睡眠の質を低下させているのが夜のブルーライトです。

寝る前や夜間にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が抑制されます。メラトニンが抑制されると、脳が昼間だと勘違いしてしまい、体内時計が後ろにずれてなかなか眠れず、朝起きるのがつらいといった状態を引き起こします。メラトニンは、体温を下げて眠りへ導いてくれる他、睡眠中の成長ホルモンの分泌も促してくれます。
ですから、スマートフォンによる睡眠の質の低下は、疲労回復や肌の再生などに影響を与える原因にもなるのです。

 
夜のブルーライトとの付き合い方
寝る1時間前からは、スマートフォンの使用をやめる

夜間はテレビやPCなどのデジタル機器の画面を見すぎないようにする
ブルーライトカットのスマホ用画面シールや眼鏡なども市販されているので、活用してみる
新型スマートフォンではブルーライトを調整する機能がついているものもあるので、活用する
寝る1時間くらい前から部屋のLED照明をやや暗くしておく
夜間にコンビニなどの強い照明の場所へ行くのは避ける
 
寝ながらスマホで片目が見えなくなる!?
就寝前に寝具の上で寝転がりながらスマホを使用している人も多いですが、寝ながらスマホは、体内時計を狂わせるだけでなく、一時的に見えないという状況を引き起こす原因になります。

電気を消して、横に寝転がりながら画面を見ると、片目は枕に埋もれ、もう片方の片目でのみ画面を見ていることになります。そうすると、スマートフォンを見ていた目は光に慣れている、枕で隠れていた目は暗闇に慣れているという状況になり、画面から目を離すと、スマートフォンを見ていたほうの目が暗闇に慣れていなく、暗闇に慣れるまで数分時間がかかり、一時的に見えないという状況になります。

電気をつけた状況で寝ながらスマートフォン使用して、電気を消した時にも同様な状況が起こります。片目に負担がかかり、左右の視力差が生じる原因にもなりますので注意しましょう。

 
 
 

いかがでしたか? 今日からすぐに取り組めることなので、ぜひお試しください。

知っておきたい、タバコの新ルールと健康


タバコの煙には、タバコを吸う人が吸う「主流煙」、吐き出した「呼出煙」、タバコから立ち上る「副流煙」があり、タバコを吸わない人が周囲のタバコの煙を吸わされてしまうことを受動喫煙と言います。タバコの新ルールの施行により、タバコを吸わない人が受動喫煙に合う機会は大きく減少すると考えられています。タバコを吸う人も吸わない人も、改めて健康にどのような影響があるかを知っていただくため、今回はタバコが与える健康への影響についてご紹介いたします。


 
 
タバコの新ルール
2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2019年7月より、学校や、病院、児童福祉施設、行政機関など、一部の施設において、屋内での喫煙や、20歳未満の喫煙エリアへの立入が禁止になりました。屋外にのみ、受動喫煙を防止するために必要な措置がとられた場所を喫煙場所にすることが可能となっていました。

2020年4月より、事務所、飲食店、ホテル、旅館、鉄道など、屋内での喫煙には、喫煙室の設置と標識掲示が義務付けられることとなりました。ただし、喫煙可能な場所であることの標識掲示をすることで、バーやスナック、タバコ販売店、公衆喫煙所では、屋内での喫煙が可能となっています。

これにより、タバコを吸わない人の受動喫煙の機会は減り、飲食店や事務所なども安心した空間になっていくことが期待されています。

※各自治体で、個別の条例もありますのでご確認ください。

 
タバコを吸う人への健康影響
タバコを吸う人は、吸わない人に比べ、肺がんの死亡率が約4.5倍高く、肺がん以外のがんや虚血性心疾患、脳卒中などでも危険性が高い報告があります。喫煙により空気の通り道である気道や肺へ影響を与え、COPD (慢性閉塞性肺疾患)や喘息等の呼吸器疾患の原因になり、さらに2型糖尿病歯周病など、多くの病気と関連があります。免疫力が低下し、インフルエンザや肺炎などの感染症にかかりやすくなり重症化しやすいという報告もあるため、健康のためには禁煙をしましょう。

特に、COPDの患者のうち9割以上が喫煙によるものといわれています。COPDは、有害な物質が長期的に肺を刺激し炎症を起こすと、肺胞と呼ばれるガス交換をする場所が破壊されて、空気を上手く吐き出せなくなり、酸素不足で息切れを起こす病気です。風邪やインフルエンザなどの呼吸器の感染症などをきっかけに、呼吸困難などの症状が現れ、段階的に悪化をしていき、命にかかわることがあります。

 
タバコを吸わない人への健康影響
タバコの煙による健康への悪影響は、タバコを吸っている本人だけでなく、周囲のタバコを吸わない人々へも影響を及ぼします。頭痛や涙が出るなどの軽い症状や肺がん、虚血性心疾患等の死亡率上昇などがあり、子どもでは、喘息、気管支炎といった呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群SIDS)に関連があると報告されています。主流煙に比べ副流煙は有害物質の量が多いため、タバコを吸わない人への影響も大きいのです。

 
タバコの3大有害成分
タバコの3大有害成分は、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチン
ニコチンは、神経毒性の強い猛毒で、タバコの葉に含まれており、体内に取り込まれと急速に全身に広がり、強い血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させます。ニコチンは、快楽にかかわるドーパミン、ハッピーホルモンのセロトニンなどの神経伝達物質の分泌にかかわり、常時摂取するようになると、自分で分泌する能力が低下するため、たばこを吸っていない状態が続くと神経伝達物質の分泌が低下して、落ち着かない、イライラするなどの症状が現れます。そして、その症状を解消するためにタバコを吸ってしまい、なかなかやめられないといった依存症を引き起こします。また、ニコチン自体には発がん性は認められていませんが、分解・代謝されると生み出されるニトロソアミン類は発がん性があることが知られています。
タール
不完全燃焼によって発生するタバコの煙の中に、一酸化炭素やガスの成分があり、それらを除いた粒子状の成分のことをタールと呼びます。タールにはニコチンも含まれていますが、そのほかに、がんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。その中には、ベンゾピレン・芳香族アミン類などがあります。
一酸化炭素
炭素を含む物質が不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。一酸化炭素は酸素の200倍以上も血中のヘモグロビンと結びすきやすく、ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶことができなくなり、酸素不足になると一酸化炭素中毒を引き起こします。頻繁にタバコを吸う人は慢性的な酸素欠乏状態となり、赤血球が増えるなどの影響から、動脈硬化を促進するといわれています。

 
加熱式タバコの影響は?
加熱式タバコとは、タバコを燃焼させずに電気で加熱して、ニコチンを吸入するタバコ製品です。加熱をしないため、有害な煙や臭いなどが通常のタバコよりも少ないと期待されていますが、長期使用したときの健康への影響は明らかになっていません。また、有害な煙や臭いが少ないといわれていますが、ニコチンは含まれているため健康への影響を忘れてはいけません。


感染症の予防としてできることのひとつに禁煙があります。また、体内時計を整えるカギであるセロトニンの分泌にもかかわり、寝る前の一服は睡眠の妨げにもなります。

健康診断に向けてメタボ対策をしよう


今回は、一足先にメタボ対策を意識した生活をご紹介します。

 


メタボってなに?
メタボとはメタボリックシンドロームの略称であり、代謝異常症候群ともいいます。単に太っている、腹囲が大きいということではなく、次のような診断基準があります。

 

このように内臓脂肪の蓄積と、脂質異常、高血圧、高血糖が組み合わさった状態で、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を招きやすい状態です。

 
りんご型肥満を予防しよう
肥満には、内臓の周りに脂肪が蓄積するタイプのりんご型肥満と、太ももやお尻などの皮下に脂肪が蓄積するタイプの洋なし型肥満の2つのタイプがあります。このうち、りんご型肥満はメタボに直結する肥満のタイプに当たります。

内臓脂肪は、代謝が盛んに行われているため、脂肪が血液中に溶け出して、脂質濃度を高め、動脈硬化の原因となります。また、血糖値を下げるインスリンの作用を低下させるため、内臓脂肪の蓄積が長く続くと、糖尿病を引き起こす原因となります。

一方で、内臓脂肪は体に付きやすくて落としやすいため、食事や運動による効果が出やすいのが特徴です。

 
食生活で見直し
① 食べ過ぎ注意!腹八分目を心掛けよう!
内臓脂肪が蓄積する大きな原因は、食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取です。脂っこいものや、主食のごはんやパンをたくさん食べると太りますよね。余ったエネルギーは約7000kcalになるたびに脂肪が約1kgずつ増えていきます。低脂質のものを選び、炭水化物の過剰摂取を控えて、腹八分目を目安にしましょう。満腹まで食べると食べ過ぎにつながってしまいます。
また、脳が満腹感を感じるのに約20分かかるといわれているため、早食いは食べ過ぎにつながります。ゆっくり噛んで食べることで満腹感が得られて、食べ過ぎ防止になります。ながら食いも脳の満腹感を鈍らせるため注意しましょう。

② 野菜から食べる、ベジ・ファーストで!!
野菜から先に食べることで、血糖値が急激に上がるのを防いでくれます。また、野菜に含まれる食物繊維が、余分なコレステロールも一緒に便として排出してくれます。野菜は低エネルギーのため、食事のボリュームを出すのにも役立ちます。
さらに、野菜を良く噛んで食べることで満腹中枢も刺激され、早食いや食べ過ぎの予防にもなります。ただし、生野菜のサラダなどにドレッシングをかけ過ぎると塩分や脂質の過剰摂取につながるので控えましょう。

③ おやつを控えよう!
間食におやつ(嗜好品)を食べると、摂取エネルギーが過剰になりやすいだけでなく、血糖値が常に高い状態になってしまい、メリハリが付きません。どうしても食べたくなったら、無糖ヨーグルトやチーズなどの乳製品を少量食べる、無糖のコーヒーや紅茶などの飲み物を飲んで気を紛らわすなどが良いでしょう。歯磨きをして食べたい気持ちを抑えるという方法もあります。

④ 夜遅くに食事をしない!
夜は時計遺伝子ビーマル1が働くため、脂肪を蓄えやすくなります。ですから、朝、昼はしっかり食べて、夕は控えめにするのが良いでしょう。
また、食後すぐに寝ることは、睡眠の質にも大きく関わってくるので気を付けましょう。仕事などでどうしても食事が遅くなってしまう人は、18時ごろに脂肪になりやすいごはんやパンなどの炭水化物を食べて、帰ってきてから脂肪の少ない魚や肉、野菜を中心としたおかずを食べるのがオススメです。

⑤ アルコールのおつまみに気を付けよう!
アルコールが体内に入ると肝臓では優先的にアルコールの代謝をするため、脂質や糖質の代謝が後回しになります。よって、主に食事由来の中性脂肪代謝されずに肝臓に蓄積してしまいます。

 
運動で気を付けよう
運動は毎日楽しみながら自分のペースでできるものを生活に取り入れましょう。

特に、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など有酸素運動がオススメです。運動を始めて約20分で脂肪の燃焼が始まるため、それ以上続けられるものが良いでしょう。ただし、運動習慣がない人が急に始めると、疲れたり、きつくなったりして、長続きしません。まずは10分、20分と徐々にのばしていきましょう。

また、普段の生活の中でも歩くことを 意識するのも良いでしょう。歩いて行けるところは歩いて行く。階段をエスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使う。スマートフォンの万歩計などを活用して数字としてみると毎日やりがいも出てきて楽しいかもしれませんね。

すでに、何らかの治療を受けている人は医師と相談してから運動を行ってください。

 

健康診断は自分の健康に目を向けるきっかけになります。初めはめんどくさいと思ってしまうかもしれませんが、続けていくうちに習慣となっていきます。

まずは、健診に向けて、意識して行動していきましょう。結果に関わらず、健診後も継続的に続けていくことが大切です。

おうち時間で出来る運動と体内時計の整え方

外出ができず、睡眠や食事の時間も不規則になり、体内時計のリズムが崩れていませんか?
また、通勤や通学などができない分、日中の運動量も不足してしまい、ぐっすり眠ることができていない方も多いのではないでしょうか。
今回は、家の中で出来る体内時計の整え方と運動をご紹介します。



朝の過ごし方
朝はハッピーホルモンであるセロトニンの分泌を促すのがポイントです。

セロトニンは脳内の神経伝達物質やホルモンとして、精神の安定や食欲、体内時計の調整に関わっています。脳を覚醒させて集中力を高めたり、自律神経のバランスを整えたりする働きがあります。セロトニンが不足すると、気分の落ち込みや意欲の低下、怒りっぽくなる、食欲が増して過食気味になるなどの症状が現れます。

仕事や学校などがある平日の朝と同じ時間に毎日起きる
カーテンを開け、窓際で太陽の光をしっかり浴びる
朝食にはセロトニンの材料になるタンパク源(肉、魚、卵、大豆製品など)をしっかり取り入れる
心地よいリズム運動をする
 

リズム運動とは、一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返す運動です。リズム運動をして5分くらいでセロトニンが分泌され始めますので、20~30分程度継続するのがポイントです。きつい運動はセロトニンの分泌を妨げるので、心地よくてもう少しやりたいと思うくらいにしましょう。まずはストレッチをして体の柔軟性を高めてから始めてください。いろいろなリズム運動を組み合わせて楽しみましょう。
室内で出来るリズム運動
踏み台昇降運動
階段や踏み台を使って、上がり下がりをしましょう。しっかり腕も振りながら行うと、全身の筋肉が刺激されてよいでしょう。
エア縄跳び
室内で縄跳びは難しいので、手首を回し、実際に縄を飛んでいるというイメージで行うとよいでしょう。まずは1分間くらいから始めてみましょう。
ハーフスクワット
膝の角度が45度以上90度未満のスクワットです。リズムをとりながら行うのがよいでしょう。
腿(もも)上げ運動
真っ直ぐ立って、片足ずつ交互に膝が90度で地面と平行になるように太腿をあげましょう。片足で上手くバランスが取れない場合は、何かにつかまったり、椅子に浅く座って腿を上げたりしてもよいでしょう。
※運動を行う際は、ご自身のできる無理のない範囲で安全に行ってください。
昼の過ごし方
昼食は毎日同じ時間に取るようにする
おやつを食べるなら、体が消費モードの14時くらいまでに!
昼寝をする場合は、15分間程度にしましょう
在宅ワークや勉強、映画鑑賞や読書をする時は、こまめに体勢を変えたり、立ち上がったりして、血行を妨げないようにしましょう。休憩時間を設けてストレッチをするのもよいでしょう
夕方の過ごし方
飲食は寝る2時間前までに済ませよう
夕食は脂質を控えめにしよう
筋トレは夕方がおすすめ
筋トレをすると筋肉に傷がつき、修復するために成長ホルモンが分泌されます。その効果は5~6時間といわれていて、夕方に筋トレをすることで睡眠中に出る成長ホルモンと相乗効果も期待できます。筋トレ習慣がなくて、なかなかやる気になれない人は好きな音楽に合わせてやってみましょう!
お腹周り
正面で腹筋8回
右向きに横になって膝を曲げて、上体を起こす8回(下のイラスト参照)
うつ伏せになって背筋を8回
左向きに横になって膝を曲げて、上体を起こす8回
これを1セットにして数回やってみましょう

 
お尻
四つん這いになり、右手を伸ばす、左足を伸ばすポーズで30秒キープ終わったら逆の手足でやってみましょう。

二の腕
500mlのペットボトル2本に水を入れて簡易ダンベルを作ります。肘を顔の横の位置で固定して、手を後方に曲げましょう
元の位置に戻す
20~30回程度繰り返してみましょう

夜の過ごし方
入浴は食後1時間以上あけて、寝る1時間くらい前までにしましょう
夜は弾みをつけないストレッチがおすすめです。筋トレは興奮して寝付きにくくなるため避けましょう
スマートフォンやTV画面などの強い光は睡眠に影響するので、寝る前は控えましょう
リラックスを心がけましょう。アロマなどで香りを楽しむのもよいでしょう
 

健康と抗酸化作用の高いカカオポリフェノールの関係ついて

2月といえばバレンタインデー!!日本では女性から男性に愛の告白をしてチョコレートを渡す日とされてきました。しかし、近年では女性同士で贈りあったり、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈ったりする人も増え、チョコレートを食べる機会も増えたのではないでしょうか。

そこで今回は、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールと健康についてご紹介したいと思います。

 



 
ポリフェノールとは?!
ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や渋み・苦味の成分です。光合成の過程でつくり出される成分で、紫外線や害虫から身を守るために重要な役割を果たしています。

健康に良いとされる理由は、「抗酸化作用」があるためです。人間はエネルギーを生み出す際に酸素を必要としますが、代謝過程で吸い込んだ酸素の約2~3%が活性酸素となります。

また、紫外線を浴びたり、ストレスを感じたりしても活性酸素が生じます。活性酸素は、体内で細菌やウイルスの除去にも役立ちますが、過剰に発生すると正常な細胞を傷つけてしまい、老化やガン、さまざまな病気に繋がります。ポリフェノールはこの活性酸素の除去をしてくれるといわれているのです。

代表的なポリフェノールは、今回のテーマでもあるチョコレートに含まれるカカオポリフェノール、赤ワインに含まれるレスベラトロール、お茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボン、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、玉ねぎに含まれるケルセチンなど何千種類もあるといわれています。

 
カカオポリフェノールのちから
カカオポリフェノールを豊富に含むチョコレートを食べることで、健康にさまざまな期待が持てます。

 
抗酸化作用
活性酸素の除去や紫外線からお肌を守ってくれます。
血管拡張作用・冷え性改善
血管が細くなると血圧は上昇しますが、カカオポリフェノールは血管を広げる作用があり、血圧を下げるのにも期待できます。血流が良くなることで冷え性改善にもつながります。
動脈硬化の予防
悪玉コレステロール活性酸素によって酸化すると動脈硬化を引き起こす原因にもなるため、活性酸素を除去するポリフェノール動脈硬化の予防にも繋がります。
プレバイオティクス
腸内の善玉菌のエサになって、善玉菌の増殖を促す成分や食品のことを言います。水溶性食物繊維やオリゴ糖などです。野菜や果物、こんにゃく、海藻きのこ類、はちみつなどが主な食品です。
抗ストレス対策
チョコレートには「テオブロミン」という苦味成分が含まれていて、セロトニンの働きを助ける作用があるため、ストレスを感じたり、イライラしたりしたときにはチョコレートを食べて心を落ち着かせるのもおすすめです。
 

 
チョコレートは太る?
カカオ豆には脂肪分が多く含まれますが、カカオ豆由来の脂肪は体に吸収されにくいとされています。しかし、市販のチョコレートは、たっぷりの植物油脂や砂糖で加工されているため注意が必要です。

特に、準チョコレートと表示があるものはカカオ分が少なく油脂や砂糖などが多く含まれるので、食べ過ぎると太ります。ですから、太らずにカカオポリフェノールを食べるという観点からはカカオが多く含まれるチョコレートを選ぶのが良いでしょう。

ビターチョコレートでも苦さを紛らわすために砂糖を多量に使用しているものもあるので、食品表示をチェックしてみましょう。

 
チョコレートを食べると鼻血がでる? (※1)
医学的にはチョコレートと鼻血について関係があるというデータはないそうです。

しかし、チョコレートには、血行促進作用があるため、チョコレートと鼻血は全く関係ないとは言えないので、食べすぎには注意しましょう!

 
ニキビができちゃうのはチョコレートが原因?! (※2)
チョコレートをたくさん食べるとニキビが発生すると思っている方が多いと思いますが、チョコレートとニキビの発生に直接の関係はないことがアメリカの研究で報告されています。

しかし、実際にはチョコレートを大量に食べるとニキビができてしまうことはありますが、植物油脂や砂糖などがたくさん含まれていることがニキビの発生に繋がってしまいます。

 
どれくらい食べればいいの?
ポリフェノールは水溶性のため、一度にたくさん食べても排出されてしまいます。毎日少しずつ食べるのがオススメです。
カカオ70%チョコレートだと1日5~10g程度(1~2片程度)でポリフェノール100~200mg程度です。厚生労働省より1日の嗜好品は成人200kcalが推奨されていますので、他の嗜好品と組み合わせて、その範囲内で楽しみましょう。

ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールはほとんど含まれていません!

紫外線対策で健康な美髪を保つ

GWも終わり、強い日差しが降り注ぐ日

も多くなってきました。

この時期は、急に紫外線量が増える時期

であり、しっかりとした紫外線対策が必

要になります。肌には日焼け止めクリー

ムなどを塗ってケアをされている方も多

いですが、おろそかになりがちなの

が“髪の毛”のケアです。

今回は、紫外線による髪の毛へのダメー

ジとその対策についてご紹介します。



 

紫外線による髪の毛へのダメージと

は?!

頭は体の中で一番高い位置にあり、最も

紫外線を浴びやすい部分です。紫外線に

よる髪の毛のダメージには次のようなも

のがあります。

キューティクルがはがれて、髪の毛がパ

サつく

キューティクルとは、髪の毛の外側にあ

る硬いたんぱく質でできた薄い皮です。

紫外線によってこのキューティクルがめ

くれたり、はがれやすくなったります。

キューティクルがはがれると、髪の毛の

中の水分や栄養分が流れ出て、髪の毛は

乾燥し、パサつきやすくなります。


メラニンを分解して髪の毛が変色

メラニンとは髪の毛の色を作っている色

素ですが、紫外線のUV-B波によってメ

ラニン色素が分解され、髪の毛の色が抜

けてしまいます。特に、パーマやヘアカ

ラーなどで髪の毛が傷んでいる場合は、

色が落ちやすいので注意をしましょう。

シスチン結合が壊れる

髪の毛の主成分はケラチンというたんぱ

く質です。複数のアミノ酸が「シスチン

結合」をしていることにより、髪の毛の

丈夫さやしなやかさが保たれています。

しかし、紫外線によってシスチン結合が

こわれて、切れ毛や枝毛の原因につなが

ります。

頭皮にも日焼け

頭皮も皮膚ですから、日焼けをすると、

乾燥や頭皮の荒れから、毛根が傷んでし

まいます。

これから生えてくる髪の毛が弱くなった

り、白髪の原因にもなるといわれていま

す。

どうすればいいの?!

紫外線を対策するには

日傘や帽子の使用は、髪の毛だけでな

く、頭皮や肌の紫外線対策にもなりま

す。

髪の毛専用の日焼け止めや、UVカット

効果のある洗い流さないトリートメント

などを活用するのもおすすめです。


紫外線を浴びてしまったら・・・

ダメージ専用のシャンプーやトリートメ

ントを活用して、キューティクルを保護

しましょう。強いブラッシングは摩擦が

生じてキューティクルがはがれやすくな

るので注意が必要です。

さらに、夏場に気を付けたいのが、海水

浴での日焼けです。海水の塩分によって

髪の毛の水分が失われ乾燥をしてしまい

ます。髪の毛が濡れて、キューティクル

がはがれやすくなっているところへ、更

に紫外線を浴びると、傷みの原因になる

ため気を付けましょう。

 

外出の際は、髪の毛の日焼けも防止でき

るように心がけて、きれいな髪の毛、き

れいな頭皮を目指しましょう!